トピックス
活動報告
2018.2.24
臨床実技試験 CSA(Clinical Skills Assessment)模擬試験を開催しました
家庭医療専門医の試験対策
2018年2月24日(土) SGFAMでは初めての開催となります、家庭医療専門医試験の模擬試験を開催しました。
家庭医になるには、指定された研修施設で3年以上の研修を修了し、指定領域のポートフォリオを作成し、専門医試験での筆記、口頭試験、そして、実際の診察を想定した実技試験(CSA)を受験し、合格することが必要となります。
SGFAMでは、3名の専攻医が模擬試験に臨みました。
試験を評価するのは指導医と、埼玉協同病院の外来看護長さんです。看護長さんは研修医にとっても身近で頼りになる存在です。時に優しく、温かく研修医の成長を見守り、時に研修医のフォローを影で支えてくれる、素晴らしい評価者です。
また、今回の模擬試験は、様々な職種や組合員さんでもある模擬患者さんのサポートで開催することができました。
3名の模擬患者さんは、医療生協さいたまの「SPの会」の会員の皆さんです。日頃から、職員教育や患者教育に協力してくれる、頼もしい方々です。模擬患者さんの事前のシナリオの読みこみにより、試験もよりリアルな診療現場を実現してくれました。
さらに、試験用のシナリオや準備には、SGFAMの教育施設でもある病院の事務の皆さんが作成してくれました。
医師研修は医師だけのものではない
受験した専攻医たちからも「医師研修には多くの人が関わってくれていることを実感し、成長していくことの責任を感じた」といった感想を述べてくれました。
医師として立派に独り立ちすることも、もちろん大切なことですが、医師の教育や成長は多くのスタッフ、患者さん、家族、そして地域にも影響を与えています。だからこそ、多くの人が関われるCSAは全てのスタッフにとっても貴重な機会となりました。
埼玉県に家庭医・総合診療医を
開催にあたり、SGFAMセンター長の関口医師からお話がありました。
「埼玉県は、医師・看護師が人口比で全国一少ない県であり、超高齢社会、貧困の深刻化、複雑化する健康問題に対応する家庭医(総合診療医)の育成は、重要な取り組みです。埼玉の総合医・家庭医を増やすことがSGFAMのミッションです」
質の高い研修教育の実践を
SGFAMでは今後もさらに学習を重ねながら、質の高い教育・研修を実践していきます。
多くの職種・職員との協力で、地域の皆さんから必要とされる医師養成、スタッフ養成をしていきたいと思います。