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活動報告
2016.8.24
第28回家庭医療学夏期セミナーに参加してきました
2016年8月6日(土)~8日(月)に湯河原で開催された『第28回家庭医療学夏期セミナー(以下:夏期セミナー)』にセッション(ワークショップ講師)&研修プログラムポスターセッションで参加してきました。
※夏期セミナーのサイトはこちら http://www.jpca-srs.umin.ne.jp/kasemi/28th-session-info/
SGFAMスタッフが講師として参加したセッションのテーマはこちら↓
家庭医としてこどもをみる目を身につける
家族をみる家庭医はもちろん、こどもの診療にも対応します。
今回は小児科医で当センター所属 熊谷生協病院 小堀勝充院長をメイン講師に、診療現場でよくあるシチュエーションを3つのブースに分けて学生さんに体験ワークをしていただきました。
①家族の気持ち
家族構成の中でこどもはひとりで受診することはできません。医師として診断治療をすることと併せ、家庭医としてこどもの病が家族に与える影響はどのようなものがあるのかを一緒に考えました。
ワークでは、こどもが発熱するだけで、家族の生活が崩れる!大混乱になる!様子を家族図をみながら、「誰にどんな影響」「影響を与え合うことで家族はどうなるのか」を考えました。
②こどもの診療体験
発熱の鑑別診断、小児の病歴をどのように聞くか、誰に聞くか、診察の”技”のレクチャーを交えながら、診察時の医師の視点や態度について体験してもらいました。実際の質問ではイライラしたママを労わる言葉も見られ、診察の際の声かけの大切さを感じてもらえました。家庭医として家族と協力しながらケアをするための関係性を診察の中でどのようにつくっていくかを考えてもらえました。
③1歳半児体験
学生さんが1歳半になる体験ではありません。実際の赤ちゃんの様子を観察したり、触れてみたり、遊んでもらう体験をしました。
1歳半健診のポイントを押さえながら、この月齢のこどもの発達について体験してもらいました。大泣きする赤ちゃんを前にあたふたする学生さん。「小児の診察の時にはこんなもんじゃないよ~」と言われながら、ご機嫌をとるのに必死の学生さんでした。
~Take Home Message~
最後に小堀院長より、「こどもから好かれるのも小児診療のコツ」。「それ以上にこどもを大好きになることも、とても大切なこと」こどもの健やかな発達を家族と一緒に見つめていける医師になってほしいメッセージを贈りました。
研修プログラムポスターセッション
翌日はポスターセッションに参加し、医学生、薬学生との対話を楽しみました。埼玉協同病院の初期研修医1年目の医師が、学生さんの質問に丁寧に答えている姿が印象的でした。また、埼玉県出身の医学生さんは「真っ先に埼玉県に来ました!」と元気いっぱい来てくれました。
夏期セミナーには医学生だけではなく、看護学生、薬学生、医療系学生も多数参加していました。SGFAMのポスターに来てくれた薬学生さんは「こういうセミナーは医学生が多いけど、ホンモノの薬剤師さんとお話できてとてもよかった」と嬉しそうに話してくれました。
来年もまたお会いしましょう~♬
「家庭医としてこどもを見る目を身につける」のワークショップ開催は、いつでもどこでも開催可能です(笑)
ご希望の学生さん、ぜひ、ご連絡下さい。