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活動報告
2016.6.18
韓国から家庭医レジデントが見学に来てくれました
2016.6.11~12に浅草で開催されたプライマリ・ケア連合学会学術大会に合わせ、韓国ソウル国立大学病院から家庭医療のレジデントの先生が当センターの埼玉協同病院と大井協同診療所を来訪してくれました。
埼玉協同病院(1日目)
初日は英会話の堪能な医師の案内で埼玉協同病院の病棟医療を見学しました。
日本の医療システムや研修医の働き方などについて、とても熱心に質問をされていました。
緩和医療にも携わった経験のある先生は埼玉協同病院の緩和ケア病棟を見学され、緩和ケア認定看護師さんともお話をされました。
「その人らしく最期を迎えるケア」は韓国も日本も同じ考えであり、家族を含めたケアについても共感してくれていました。
病棟の窓から見える景色にも感動され、また、清掃の行き届いた清潔な病棟、病室にもとても感動されていました。
午後の病棟回診では、初期研修医が患者さんの状態を丁寧にプレゼンする姿に感心されていました。また、指導医が自分の担当する患者さんに加えて研修医の担当する患者さんの様子を把握しアドバイスする姿に、「この病院の指導医はProfessor(教授)のようです!」と驚かれていました。
韓国の医師労働もとても忙しく、なかなか患者さんのそばにいられないことをはがゆく思われているようでした。
当院の医師、スタッフの患者さん・家族への関わりかたを間近にみて、先生ご自身が「Family Doctor(家庭医)」になることへの想いを確信したように感じました。
大井協同診療所(2日目、3日目)
大井協同診療所は当センターの「家庭医療教育診療所」です。
家庭医療専攻医の研修施設としてはもちろんのこと、医療生協さいたまの初期研修医の地域医療研修のフィールドとして、さらに診療所看護師の教育フィールドとしても位置付けられています。
この日は診療所の後方病院でもある埼玉西協同病院を見学されました。
安心して自宅で暮らしたい、けどやむ無く入院が必要になるケースもやはりあります。
大井協同診療所と地域連携をむすぶ医療介護事業所との連携は診療所医療ではとても大切なことで、働くスタッフとの顔の見える関係作りの様子も見ていただきました。
「安心して地域で暮らしたい」という、地域住民の願いをサポートする大井協同診療所の地域での役割を伝えられた訪問になりました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。
また、来てください!
タイトなスケジュールでしたが、私たちスタッフも
貴重な体験をすることができました。
家庭医療で繋がったこの出会いを大切に、今後も「世界の家庭医療」と交流を深めたいですね。
この場をお借りして、対応いただいたスタッフの皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました。