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プライマリ・ケア講習会@熊谷 開催報告

11/24(土)熊谷生協病院隣、小規模多機能施設「くまここ」にて、SGFAM主催のプライマリ・ケア講習会を開催しました。
記念すべき1回目は小児予防接種をテーマにした講習会を開催しました。

予防接種のできるプライマリ・ケア現場になろう!!

この講習会はプライマリ・ケア現場で働く医師とスタッフを対象にしており、今回は医師、看護師・事務・学生さんの計12名が参加してくれました。

小児診療は「家庭医/総合医がいるからすぐできる」とはならないのが現状です。
子どもを診ることはスタッフにとっても特別なことであり、様々な知識と同時に子どもに対応するスキルが必要であると認識されています。プライマリ・ケア現場で子どもを診るのはこういったことも少し壁になっているのかもしれません。

そこで、今回の講習会は地域で子どもを診るという壁を少しでも低く感じてもらえるように、「予防接種」を入口にして学ぶことをテーマにしました。

講師は日常的に「小児プライマリ・ケア診療」に携わっている、熊谷生協病院の医師・看護師・事務の皆さんが担当してくれました。

理論(レクチャー)と実践(ワーク)で現場ですぐ活用できる!

ワークショップ形式の講義は、医師による予防接種レクチャー、事務による予防接種基礎知識、看護師によるワクチンスケジュールのたて方、最後は「こんな相談にはどのように対応する?」をロールプレイで実践しました。
「すぐに実践できる」「やってみたいと思える」を目的にした講習会としました。

参加者の自己紹介から始まりました。

最初のレクチャーは熊谷生協病院院長、小児科専門医・プライマリ・ケア認定医の小堀先生から「予防接種の知識」についてレクチャーを受けました。

オープニングクイズはレクチャーの復習編。○×クイズでグループ対抗! まさかの解答に皆さんびっくり!! 知識の定着にもなりました。

ワクチンスケジュールはワークシートを使って、0歳児の予防接種スケジュールをたててみました。
少し難しい内容でしたが、0歳児の接種の多さに驚き、改めて、ワクチンスケジュールの大切さを感じてもらいました。

よくある相談をシナリオにしたロールプレイは、グループでお題について相談してから、実演をしてもらいました。

「熱があるけど接種はOK?」「37.5度以上は接種はできませんが、お子さんの体調をみて接種をしましょうね」

「母子手帳を忘れてしまったけど接種はできる?」 「お家が近ければ、母子手帳を取りに帰りましょうね。母子手帳はお子さんの大事な接種の記録が書いてありますし。間違えて接種しないためにも必要です。戻ってくるまで待っていますので大丈夫ですよ」

「もうすぐ小学生。実は予防接種が終わっていない・・・」 「一度、病院でワクチンスケジュールを一緒にたてましょう。心配しなくても大丈夫ですよ。スタッフが相談にのれますので」

「今までは医師に任せっぱなしの予防接種。今後はスタッフも相談にのれるようにしたいです」

上記は参加した看護師さん、事務さんからの感想です。

プライマリ・ケアは「患者さんの身近にあって、なんでも相談にできる、総合的なケア」と言われています。
プライマリ・ケア医は地域に暮らす患者さん、家族をまるごと診ることを専門としています。もちろん、家族の一員である小児の健康問題にも対応できるのがプライマリ・ケア医です。
そのプライマリ・ケア医と一緒の働くスタッフも、今回の講習会の学びでプライマリ・ケアを提供するひとりであることに気づきを得られたようです。

今後も、埼玉県内を中心にプライマリ・ケア活動を担うスタッフのケアの質向上を目的にした講習会を開催していきたいなと思います。

熊谷生協病院のみなさん、講師おつかれさまでした。ありがとうございました。

今回参加した医療生協さいたまのスタッフのみなさん

 

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