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臨床実技試験(CSA:Clinical Skills Assessment)を開催しました

今回で3回目の開催となります

2020年2月15日(土)埼玉協同病院にて、臨床実技試験(CSA:Clinical Skills Assessment)を開催しました。
SGFAMでは3回目の開催となります。

臨床実技試験(CSA)は、医師の外来診療における臨床技能を評価するための試験です。
・患者さんへの診療態度、コミュニケーション、分かりやすい説明、他職種との協働などができているか
・適切な病歴聴取、必要な身体診察の想起、鑑別診断等、医師としての診療能力はどうか
模擬患者さんへの診察を評価者(指導医)が観察し、行われます。

CSAは家庭医療専門医試験でも実際に行われる試験です。SGFAMでは、専攻医の形成的評価として実施しますが、卒年の専攻医にとっては、本番の試験の練習としても活用してもらっています。

今回は医療生協さいたまだけでなく、埼玉県内の他病院で研修をしている専攻医も参加してくれました。また評価者として、埼玉県内で働く『家庭医療専門医・指導医』が担当してくれました。

さらに、模擬患者さんには【医療生協さいたまSPの会】の皆さんをはじめ、医療生協の理事さん、組合員さん、そして医学生さんも協力をしてくれました。スタッフには診療所の看護長さん、事務スタッフの皆さんも参加してくれ、30名を超える参加者で楽しく開催されました。

初めに全員集合でオリエンテーション&自己紹介

模擬患者さんには医学生から70歳代の方まで。初めての方も「楽しかった」「先生方がみんな真剣に取り組んだいる姿が見れて嬉しかった」「組合員として医師教育に関われるなんて貴重な経験です」と感想を言ってくれました。

小児診療ステーション:家庭医は患者さんの特定臓器に着目するのではなく、地域に住むあらゆる年齢、性別の患者さんの健康問題に向き合って治療を行います。
そのため、小児の診療は大事な評価のひとつとなります。文字通り『家族を診る』家庭医を養成しています。

模擬診察は10分。終了直後に模擬患者さん、評価者(医師・看護師・事務)からフィードバックを受けるのが、このCSAの特徴です。受験者からは「フィードバックがすぐに聞けて有難かった。患者さん目線の話が聞けて勉強になった」と、学びの多い時間であることが伺えました。

今回は初期研修医2年目も参加しました。「外来診療の経験が少ない中ではなかなか難しい試験でした。でも良い経験になりました。今後の糧にしようと思います」

オール埼玉で家庭医・総合診療医を育てよう

評価を担当した看護師さんからは「どの先生も患者さんの話をよく聞こうとする姿勢に感動しました」「看護師としても今日気づいたことを問診に活かしたい」と仰ってくれました。また、外部の事業所から参加してくれた指導医は「とても素晴らしい取り組みだと思います。オール埼玉で家庭医を育てるとはこういうことなんですね。頑張ってください!また協力します」と激励の言葉をかけてくれました。

SGFAMセンター長のさいわい診療所所長 関口由希公先生は「専攻医の先生方の診療姿勢を見ることで、実は我々指導医、スタッフが一番勉強になっている。若い先生たちの態度や声かけ、真剣に患者さんと向き合う姿を見て、私たちが自分自身を振り返る機会となりました。ありがとうございました」とお互いに学び合うことができることに感謝の挨拶をしました。

さいわい診療所所長:関口由希公医師 「多くの皆さんのご協力でお互いに学ぶ環境があることに感謝しています」

SGFAMは医療生協さいたまの組合員、職員、そして埼玉県内にある家庭医・総合診療医と協力し、埼玉県内で活躍する『家庭医・総合診療医』を育てていきます。

今年の7月には、埼玉県内に新しい『家庭医療専門医』が誕生し、埼玉県で大いに活躍してくれることを期待しています。

 

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。今後ともご指導をよろしくお願い致します。

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