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研修施設紹介②「埼玉西協同病院」part2

「私たち」スタッフみんなで、患者さんを支えます

~各専門スタッフが連携して患者さんとその家族に寄り添う~

part1では、「地域包括ケア病床」「在宅療養支援病院」の説明を簡単にしましたが、今回はそんな埼玉西協同病院で働くスタッフの皆さんにインタビューをしてきました。(埼玉西協同病院のサイトはこちら→http://nishikyoudou.mcp-saitamawest.jp/

今回インタビューさせて頂いたのは以下の皆さんです。

 

○本日はよろしくおねがいします。それではまず、皆さんの仕事内容について教えてください。

長谷川)まず朝会で前日に入院した患者さんの情報共有をします。それからその日に退院予定の患者さんやカンファレンスを開く予定の患者さんについて確認した後、各病室に保清や処置に回ったりします。当院は日中、介護士さんが患者さんとデイルームで体操をしたり、クイズをしたり、歌を歌ったりしてくれているので、看護師はなるべくそれに参加してもらえるよう離床を促しています。

浅香)毎日、入院時多職種カンファレンス(前日に入院した患者さんのカンファレンス)と退院調整カンファレンスを行います。医師、薬剤師、看護師、リハビリ、MSW、事務、各職種が入ります。病態も含め、退院日の目安や退院に向けてどんな支援が必要か皆で意見を出し合っています。短時間ですが、毎日行う事に意味があると思っています。

有泉)薬剤師は、浅香看護長がおっしゃったカンファレンスにも参加しますし、他に午前中は点滴の混注をしたり、外来で処方された処方箋内容のチェックをしたりしています。日常的に先生から薬についての相談がありますし、こちらから上申したりもします。そういう意味で当院はコミュニケーションを図りやすいなと思います。あとは、感染症のチームや褥瘡対策のチームに入っているので、そういった活動にも力をいれています。

冨田)リハビリ科は入院中の患者さんのリハビリと、通所リハビリの主に2つの役割があります。病棟では朝一番に前日入院した患者さん全員のカルテをチェックし、ラウンド(病室を訪問し状態を確認)をしてリハビリ介入の必要性の有無を確認しています。ラウンド後にリハビリが必要な患者さんについては主治医にすぐ情報提供して、できるだけ早く介入できるよう努めています。生活リハビリにも力を入れていて、その人の退院後の生活を見据えてリハビリを行うことを意識しています。通所リハビリは午前中だけですが、利用者さんの生活に寄添いながら、地域包括支援センター・ケアマネージャーと連携を取り、その地域で安心して生活が送れるようサポートしています。同じ地域の他院のリハビリ専門職との会議・懇談などで外に出かけていくことも多いです。

 

○ありがとうございます。そんな皆さんのお仕事の中で、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
患者さんとの印象に残るエピソードなどもあれば教えてください。

長谷川)印象に残る患者さん・・・みんな覚えています(笑)。本当に、どの患者さんとの関わりも印象に残ります。どんな患者さんもそれぞれ色んな問題や困難を抱えていると思うんです。例えばうちは地域包括ケア病床があるので、高齢の患者さんが家に帰りたいという希望を持っている方が少なくない。でも、簡単に家に帰れるようなケースではない場合に、その問題や困難に職種を超えたチームで「どうしたらいいだろう」と考えて、退院前カンファレンスを開いたり、サービスの調整をしたりしながら、最終的にお家にかえしてあげられた時はやりがいを感じます。

浅香・冨田・有泉)うんうん、そうですね

 

○お話にも出てきたように、西協同病院は所沢市で最も早くに地域包括ケア病床を取り入れていますが、地域包括ケア病床を始めてから、何か変わった事はありますか。

長谷川)地域包括ケア病床を始めた事で、思い通りにいかないな・難しいなと思う事はもちろんたくさんありますが、以前より多くの職種のスタッフが患者さんの退院に向けての支援や、退院後の生活について考えるようになったと思います。

浅香)地域包括ケア病床では地域で生活し続ける為に、レスパイト(家族が一時的に介護から解放され、休息をとれるように支援すること)入院なんかも積極的に受入れていますが、そういった入院を受入れる事で患者さんだけでなく、ご家族に目を向けたり、病気だけでなく社会的な問題について考えたり、その人まるごとを支えていくことができるなと思っています。

○その地域で住み続けることを支援するというのは、患者さんの家族も患者さんをとりまく環境も、まるごと支えていくことなんですね。そんな埼玉西協同病院のような地域に根差した病院だからこそ学べる事、埼玉西協同病院のアピールポイントってなんでしょう?

浅香)患者さんの生活や暮らしがすぐ近くに感じられるという点ですかね。よく、「退院後の生活を想像して」という言葉を使うと思うんですけど、超急性期の病院にいては退院後の生活を考える余裕がないほど、次から次へと入院患者がやってきて、どんどん退院していってしまうんですよね。もちろん、そのような役割を担う医療機関もなくてはならないです。だからこそ、うちのような地域の病院は患者さんの生活や暮らしにより敏感にならなくてはいけないと思いますし、そういう力はつくと思います。

冨田)西協同病院では、救急搬入されて入院して、治療して、退院していく一連が見えるんですよ。退院後はうちの外来にかかったり、それこそ通所リハビリに通ったり、同じ法人の大井協同診療所や所沢診療所に通ったり、大きな病院ではないけれど、だからこそ最初から最後まで見届けることが出来ると思うんです。そのことは患者さんの生活を意識した退院支援に繋がってくると思います。

浅香)所沢診療所や大井協同診療所からの救急要請は絶対に断らないっていうポリシーもあります。それが地域を支えていく、診ていくことだとも思っています。うちの法人では、西部地域のセンター病院ですからね。

冨田)職員間の距離が近いのもアピール出来るところかなと。

有泉)確かに。知らない職員がいないですね。

長谷川)それこそ退院に向けての相談や、困った時の相談がどの職種に対してもしやすいです。

冨田)他の職種がどんな仕事をしているのかも把握できる。それもとっても大事なことだと思います。他の職種がどんな視点で患者さんを見て、どんな意見を持っているのか、それを知ろうとすることが大事だと思います。職員間の距離が近いとそれを知ろうという気持ちになりますよね。

 

○他の職種がどんな仕事をしているのか、それを知る事・理解しようとすることが延いては患者さんのためになるのだということが皆さんの話を聞いていて伝わってきます。
それでは最後に、こんな先生にぜひ来てもらいたい、一緒に働きたいというのがあれば教えてください。

浅香)病気や治療のことだけでなく、その人の歩んできた道や、生活の背景、困っている事に、関心を持てる先生と一緒に働きたいですね。業務に追われて忙しい毎日ですが、だからこそ大事にしなくてはいけないことだと思っています。先生がそのような姿勢だと、私たちも色んな情報を先生に伝えたいと思いますし、そうすると私たちも一生懸命患者さんの声に耳を傾けよう!と思います。

長谷川)退院に向けて、私たちが患者さんやご家族に何をしてあげられるのか一緒に考えたいです。先生だけが考えるのでもなく、看護師だけが考えるのではなくて、「私たちが一緒に」です。

有泉)そうですね。チームで医療を進めていく上で、困ったことや悩んだ事の相談を受け止めて一緒に考えてくれる先生がいいです。

冨田)組合員さんの力も感じてくれたら嬉しいです。私たちの病院は職員が地域にでて組合員さんと活動を共にすることも多いですが、参加する度に組合員さんのエネルギーを感じ、地域医療を支えてくれている大切な存在だと気付かされます。

 

○「私たち」という言葉が印象的ですね。職種を超えたスタッフ、そして地域の組合員さんや近隣の診療所も一緒になって「私たち」で地域の皆さんを診ていく、というそんな皆さんの思いが伝わってきました。
本日は、お忙しい中ありがとうございました。

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