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第2回貧困と子どもの健康シンポジウムに参加してきました

スタッフのいちかわです。
12/4(日)東京大学の鉄門記念講堂で開催された「第2回貧困と子どもの健康シンポジウム」に参加してきました。
私自身、「健康格差」の問題に興味を持ち、その中でも貧困が子どもの健康に与える影響が大きいと普段から感じていたので、今回のシンポジウムに対する期待がありました。また日常的に医師・医学生と関わる仕事をしていることもあり、今回、順天堂大学の医学生さんが発表することにも大変興味を持ち参加させていただきました。

医学生さんの発表から

順天堂大学の医学生さんの発表では、実際にホームレスの方々の実態調査(支援活動)に参加するなかで本人だけの問題ではなく、家庭環境など周囲の問題が大きく影響していること、病気だけでなくその背景にまで迫ることが重要と発表していました
また「健康の社会的決定要因(SDH)」を学ぶことで、将来医師として働く際もその視点を持ち続けたいと考えている医学生も多いのですが、一方で学ぶ機会がないと感じている学生も多く、そこにもっとアプローチする必要があることが分かりました。

小児科研修医、現場の小児科医からの提言

小児科の後期研修医の発表では、アメリカ小児科学会は貧困が子どもの健康に悪影響を与えていることは明白と定義したうえで、社会全体(経済格差、制度・政策)の問題としてとらえることの重要性と子どもの貧困自体排除するという明確なメッセージが込められていると発表がありました。日本ではここ最近、学会でも取り上げるようになってきましたが、今後さらに研究から臨床・政策まで積極的な取り組みが必要と思います。

地域の中核病院の小児科医の発表では、実際の小児科の現場での体験をもとに、医療
を貧困のサインを受け止める大切な窓口として位置付け、自ら様々な多職種と連携して「専門家アカデミー」を立ち上げていることなど、行動することへの重要性が述べられていました。

参加して・・・

今回のシンポジウムでは、多くの参加者から積極的な意見が出され、医師だけでなく子どもに関わるすべての人に役割があると実感することができました。全体の参加者も医学生だけでなく他学部の学生など若い人の姿も多く見られ、今後このような活動を広げながら社会全体で考えることができる仕組みづくりが必要と思いました。

 

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